ひこうき雲

2016年3月に大学生の長男を自死で亡くしました。
長男への気持ちなどを綴っています。

寂しいけれど…

愛犬がいなくなってから寂しくて寂しくて、気がつくと泣いてばかりいます。


ただ、長男を失くした時は胸の中に真っ黒い固まりがあって息をするのすら苦しかったですし、生きていく事さえ嫌になり何もする気になれませんでしたが、今回は寂しくて寂しくて仕方なくて泣いてばかりいるものの何とか動いて生活しています。



自死遺族の方々は家族を自死させてしまったという凄まじい悲嘆と苦しみと後悔を味わうと共に家族が崩れていくような、あるいは家族と繋がっていないんじゃないかという感覚に襲われる方も多いのではないかと思います。


我が家もそうでした。


でも、前と変わらずに愛情をくれる小さな1匹が、家族の雰囲気を和らげ、家族を繋いでくれていたような気がします。

もしかしたら、あの仔はその役目を背負って我が家に来てくれたのかもしれません。





実は、私はこの6月から何とか自分にできることはないかとやっと前を向き始め、介護の学校に通い始めました。

愛犬の死はそんな矢先に起こりました。


まるで、


「お母さんはもう大丈夫だね。

だから、今度はお兄ちゃんのとこに行くね。」


愛犬がそう言っているような感じでした。


あるいは


介護の勉強をしようと決めて申し込んだ頃、はっきりとした長男の夢を1年ぶりぐらいに見ました。


次男が長男とソファに腰掛けて、何か話している夢でした。


もしかしたら、

「お母さんはもう大丈夫そうだから、この仔を連れて行くね」

と長男が犬を迎えに来たのかもしれません。


全て私の都合よい解釈ですが、いずれにしても先輩ワンコも加わって1人と2匹で仲良く暮らしていると思います。


いいなー、ママもそこに加わりたいな


でも、もうちょっと待っててね。

ママの寿命が終わるまで待っててね、

お兄ちゃんと貴方の所に行く時はお土産を沢山持って行くからね。