ひこうき雲

2016年3月に大学生の長男を自死で亡くしました。
長男への気持ちなどを綴っています。

春は嫌い

小さい時から、環境の変化が多い春は、希望より不安なイメージが大きくて好きではなかった。


そして、長男が春に逝ってしまってからは、ますます春が嫌いになった。


春は嫌い。


そしてGWも嫌い。


去年、長男が亡くなって日も浅いうちに始まったGW。

長男がいないという現実が受け入れられず、夢か現実か区別がつかないような日常を送っていたため、去年のGW中は自分が何をしていたかよく覚えていない。


ただ、1つだけ覚えているのが長男がいなくなってからGWが終わるくらいまでの間、夜はリビングに布団を敷いて家族で集まって寝ていたこと。


夜中、苦しさと悲しさで何度も目を覚ますと、隣のダイニングキッチンで次男が受験勉強をしていたり、夫も全然眠れずに別室に煙草を吸いに行ったりしていて、夫の空っぽの布団が目に入ってきたりした。

その情景が今でも焼き付いている。


春は嫌い、GWも嫌い…


あと何回、辛い春とGWを迎えなければならないのだろう。