ひこうき雲

2016年3月に大学生の長男を自死で亡くしました。
長男への気持ちなどを綴っています。

次男と過ごした心地良い時間

次男の受験‥全滅‥‥💧


と思ったら、某大学の2期の試験で補欠に引っかかりました。

ただ、この補欠の合格発表が補欠ですと通知が来てから約1ヶ月後の昨日。


1ヶ月間、合否がわからない状態でソワソワしながら発表を待ちました。


そして、発表‥


なんと、合格しました!!


補欠で合格なんて次男らしいオチですが、まあ合格は合格です。

1周忌前後の悲しい気分を次男が少しだけ動かしてくれました。



この1ヶ月、合格か不合格か分からない宙ぶらりんの状態に、勉強を再開したらいいのか遊んだりバイトしたらいいのか分からず、家族で相談して、とりあえず発表を待とうという事に落ち着きました。

そのため次男は3月に入ってからほぼ毎日家に居て、たまに夫の仕事を手伝ってくれたりしていました。


この宙ぶらりんの時間に、次男は退屈で落ち着かないようでしたが、私には次男と一緒に居られる心地良い時間となりました。


次男は昼間、自分の部屋に閉じこもることが少なく、大概私とリビングに居て、本を読んだり、ネットやスマホをいじってました。

つまり、私の側で何かしていることが多く、時々良い話し相手にもなってくれました。


また、お彼岸に私が久しぶりに実家に行ったのですが、その時に暇だからたまには一緒に行くと言って付いてきてくれました。

久しぶりに来た次男に祖父母も大喜びし、実家では二人で近くの古本屋へも出掛けたりしました。


次男は明るく友達が多いタイプです。

もし、大学の合格が2月中に決まっていたら3月はバイトしたり友達と遊んで毎日忙しくしていたでしょうし、浪人なら予備校を決めて再び勉強に専念し忙しくしていたと思います。


補欠候補‥

合格発表までの期間が約1カ月‥


この変というかおかしな時間が、私にとっては逆に、次男とのゆったりとした時間を与えてくれる結果になりました。


4月からは大学生。

また忙しくなると思います。

恐らく、毎日こんな風にゆっくり次男と一緒にいられる事はこの先もう無いのではとも思います。


そんなゆったりの毎日に次男と一緒に電車に揺られて実家へ行き、古本屋へも行けました。


そんなささやかな時間に幸せを感じました。


この時間が終わるのは少し寂しいです。

でも次男の人生は次男のもの‥



よく、頑張ったね!

合格おめでとう!!

一周忌に寄せて

あれからまだ一年‥‥もう一年‥‥

早かったのか短かったのか‥‥

わかりません‥‥



〜 一周忌に寄せて〜


暖かき 光射し込む 春の日に

独り静かに 君は逝きけり


泣きながら 君を想い 眠る夜

夢の中で 君を探す


思うままに書いてみました。


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昨夜、長男の夢を見ました。

ものすごくリアルな夢でした。


実家の母から

「うちに◯◯←(長男)が来てるよ!」

と連絡があり、私が慌てて一人で実家へ。


着いた時は

もう夕方で日が暮れかかってました。


私が「◯◯は?」と母に聞くと

「疲れたって言うから二階に布団を敷いて、今、寝てるよ。もう少し寝かせてあげて」

と言われ、母と二人でリビングで母が作ったおはぎを食べてお茶を飲みながら待ってました。


すると私もすごく眠くなってしまい

「私もちょっと寝てくるね」

と母に告げて二階に上がりました。


長男は以前私が使っていた部屋に布団を敷いて寝ていました。

もう日は暮れていて、部屋の中は真っ暗でした。


私が押入れから布団を出して敷き始めると長男が目を覚まし、起き上がりました。


長男はとても穏やかな顔で私を見てました。


私は長男の側に行き、

「何してたの?どうしてここにいるの?なんで自殺なんかしたの?痛かったでしょう」

と矢継ぎ早に質問を浴びせました。


すると長男は優しく笑いながらゆっくりと答えてくれました。


「あの時、死ぬことしか頭になかった。何かがあったからっていうより、もう死ぬことしか考えられなくなってた」と。


そして


「死ぬって考えてたことまでは覚えてるけど、それ以降はよくわからない。気付いたらばあちゃんの家にいたんだ」とも。


「みんな待ってるよ。家に帰ろう」

と私が言うと

「うん、帰る」との返事。


ここで場面が飛んで、私と長男は駅に向かってました。


私は嬉しくて

「何か美味しいもの買って帰って、みんなで食べようね」

とウキウキしながら長男に言ってました。


すると長男も嬉しそうに

「うん、帰ろう」

と笑ってました。


そこで夢が途切れました。


夢の中で、長男はずっと優しく微笑み

穏やかな表情で私に話し掛けてくれていました。


すごく優しい夢で、

起きた時本当に近くに長男がいたような感じがしました。

そばにいるよね?

つい1週間ほど前に、アマゾンで気になる本をみつけました。


奥野 修司 著

「魂でもいいから、そばにいて ─3・11後の霊体験を聞く─」


最近、本を買っても置く場所や、いらなくなった時の処分に困るので、極力図書館で借りるか、Kindleでダウンロードして読むようにしてます。


この書籍、本は既に発売してるんですが、Kindle版の発売は3月10日で、Kindleだとまだ無料お試し版しか読むことができません。


なので、とりあえず30ページほどの無料のお試し版を読んでみたのですが、内容は単なる怪談話ではなく、死者は近くにいて時には生きている人を励ましてくれるというようなものでした。


早速、Kindle版を予約注文し、今、10日の配信を待っている所です。



そして、今朝の読売新聞に載っていた

「霊的な存在 未整理の心で」という記事。


3・11後の被災地の心霊現象に着目し調査を続けている教授などが紹介されていて、その中に「魂でもいいから‥」の本も紹介されてました。


更に批評家の若松英輔さんという方がその記事の中で「死者がこちらを慰めてくれることがある。その声に耳を傾けたらよいと思う」とも語られてます。



私は霊魂も輪廻転生も信じています。


だから、長男の魂は必要な時には側にいて、私を励ましてくれている。

そして、私が人生を終える時、また再び長男に会える。

そう思っています。


ただ、信じる信じないは個人の自由だと思っています。

信じるも良し、信じなくても良し。

それでいいと思います。