ひこうき雲

2016年3月に大学生の長男を自死で亡くしました。
長男への気持ちなどを綴っています。

闇の世界

この世界は私にとって明るく優しい世界だった。


もちろん、小さな悩みは常にあったし

落ち込んだり怒ったり、時には涙する時もあった。


経済的にも大学生の長男、高校生の次男を抱えて

常にいっぱいいっぱいだった。


それでもいつも光のある優しい世界だった。


でも、長男が自殺してから、世界は一転してしまった。


この世から光が消えてしまい、悲しみと苦しさに押し潰されそうになりながらも必死に生きなければならない闇の世界に変わってしまった。


世界が変わったんじゃない…

私が変わったんだ…


そう気がつくまでに随分時間がかかった。


これから先、光は見つかるのかな?

また優しい世界に戻るのかな?


闇の中で、今、必死に光を探している。

新盆

来週、お盆です。


貴方を迎える準備をしておくね。


貴方の大好きなお菓子や料理を

沢山用意しておくね。


もちろんお墓まで迎えに行くよ。


だから、帰っておいでね。


家族みんなで待ってます。

時間が止まった日

3か月前…

長男を亡くした日から時間が止まってしまった。


ううん、

半分止まってしまったが正しいかも…


半分はあの時のまま止まり、

もう半分は残った家族と共に動いている。


時間を止めたままにしておきたい…

先に進みたくない…


そんな想いに強く引っ張られるけど

私達はこの世界で生きていかなくちゃならない。

つらくたって生きていかなくちゃならない。


だから止めてしまう訳にはいかない。

立ち止まってる訳にはいかない。


半分止まって半分動いているバラバラな時間の中にいると心が引き裂かれそうになる。


いつか

止まっている半分の時も動き始めるのだろうか…

それともずっと止まったままなのだろうか…


黙ってないで教えてよ、ねえ。