ひこうき雲

2016年3月に大学生の長男を自死で亡くしました。
長男への気持ちなどを綴っています。

体の異変と整体

長男が亡くなり、慌ただしくお通夜、告別式、初七日を終え、まだ夢か現実か分からないような日常の中で過ごしていた頃…

なんか体が変だ…と、ある日違和感を感じました。


元々血圧が少し高めなので、これはマズイかもと血圧を計ってみたらそこには信じられないような数値が…。

慌ててその日のうちに近くの医者に行き、薬を処方してもらいましたが

「もし、めまいや頭痛、目の前がチカチカしたら、すぐに大きな病院に行って下さいね」

と念を押されて帰されました。


幸い薬が効き、血圧が徐々に下がり始めてくれたのでホッとしていると、今度は身体中に原因不明の湿疹が…。

あまりの痒さに耐えられずに、今度は皮膚科に行き、塗り薬と飲み薬をもらいましたが、薬があまり効かず、治るのに 少し時間がかかり、その間ずっと痒みに悩まされました。

それでも何とか完治し喜んでいたら、それから少しして夏風邪を引き、医者で薬を処方してもらいましたが2週間以上治らず今度は咳と痰に苦しめられました。


そんなこんなな状態で何とか4ヶ月過ごしてきましたが、最近になって、今度は体の左側に違和感を感じ始めました。

肩、手、腰、足…全部が何となくおかしい…

私の体はどうしちゃったんだろう…


以前に診てもらったことのある整体に行くことを思い付いたのはそんな時でした。

先生が明るくて腕は確かな治療院です。


整体には長男が亡くなってから初めて行くので、もちろん先生は私が長男を亡くしたことを知りません。

だから気を使わなくていいので行くとしても気持ち的には楽でした。


早速予約を入れて行くと、先生が笑顔で迎えてくれ、すぐに私の体に触れて治療を始めてくれました。

先生から「身体のバランスが悪くなっていて、右足と左足の長さが違ってますね。気も詰まってます。肩もすごく凝っていますね。肩はね、メンタルから来ることが多いんです。これは相当ストレスが溜まっていますね」と説明され、最初は世間話しをしながら気持ちよくほぐしてもらっていましたが、途中から何度も「ごめんなさい。ちょっと痛いですよ」

と言われながらの治療に変わりました。


このちょっと痛いはちょっとではなく、すごく痛い…


20分ほどそんな感じで身体をほぐしてもらい、最後に気を流してもらって治療は終了。

スッキリし、先生にお礼を言い、治療院を後にしました。



帰りに、途中の大きな街でショッピングを楽しむ予定を立てていて、途中までは予定通りに調子良くショッピンを楽しんでいたのですが、段々と足が痛み始めて、しばらくすると歩くのがやっとの状態に…


何とか足を引きずって家に辿り着きましたが、足は痛むし身体は怠くて、倒れ込むようにベッドへ入り、そのまま寝入ってしまいました。


こんな状態は初めてだったので、かなりびっくりしましたが、これは悪いところが治る際の好転反応と初めて行った時に説明を受けてましたし、先生を信頼してましたので不思議と不安はありませんでした。


むしろ、ああ、私はこんなになる程、身も心も疲れ切っていたんだと実感。


その晩は水分を多めに摂ってゆっくり休み、翌朝には体がすっきりとして楽になり、左側にあった違和感も消えていました。


治療を受けて、体はかなりスッキリしました。

でも、でも、当たり前ですが…

やっぱり悲しみは消えませんね…


いずれまたこの悲しみがストレスとなって、体を詰まらせるんだろうなと思います。


でも、心はともかく、身体はこれでしばらく大丈夫な状態に保たれると思いますし、もしダメでも先生の所に行けばいいという安心感もあります。



受験生にとって夏休みが正念場です。

次男が全力で頑張る気でいるのに私が頑張らないわけにはいきません。


どうか次男の受験が終わるまで体がもちますように…



体だけでなく心の治療所もあればいいのに…


海外ドラマなど見ているとよくセラピーっていうのが出てきます。

日本はまだまだそういう方を見つけるのは難しいのが現状みたいですね。